水回りクリーニングの料金相場|プロに頼む場所・頼みどき・自分でやる範囲
この記事の要点
- 料金の目安は浴室・キッチン各1.5万円前後、レンジフード1万〜1.8万円、水回りまとめて3万〜5万円。単品よりセットが割安です
- 頼みどきのベストは入居前(家具なし)。次点で大掃除代わりの年末前(11月までの予約が安い)です
- 賃貸の退去時は自費クリーニングは原則不要(通常清掃でOK)。負担するのは契約書にクリーニング特約がある場合で、その場合は自分で頼むと二重払いになります
浴室の黒カビ、レンジフードの油、トイレの尿石——水回りの汚れは「ある段階」を超えると家庭用洗剤では戻せなくなります。そこで選択肢になるのがプロのハウスクリーニングです。
この記事では、水回りクリーニングの料金相場と損しない頼み方、そして混同されやすい「賃貸の退去時のクリーニング代」の整理(ここは払わなくていいお金を払いがちなポイントです)をまとめます。
料金相場 — 単品よりセットが割安
料金は地域・繁忙期・汚れの程度で変わる目安です。「駐車場代別途」「エプロン内部・浴室乾燥機はオプション」など、見積もりの範囲を必ず書面で確認してください。
| 場所 | 料金の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 浴室 | 約1.2万〜1.8万円 | カビ・水垢・鏡のウロコ取り。エプロン内部洗浄はオプション(+数千円)のことが多い |
| キッチン | 約1.5万〜2万円 | シンク・コンロ・壁面。冷蔵庫裏などは範囲確認を |
| レンジフード(換気扇) | 約1万〜1.8万円 | 分解洗浄。自力で最も戻しにくい場所 |
| トイレ | 約0.8万〜1.2万円 | 尿石・黒ずみ・タンク周り |
| 洗面所 | 約0.7万〜1万円 | 単品では頼まずセットに含めるのが一般的 |
| 水回りセット(3〜5点) | **約3万〜5.5万円** | 単品合計より2〜3割安くなる価格設定が多い |
| 空室全体(1LDK〜2LDK) | 約3万〜7万円 | 入居前クリーニングの定番。広さで変動 |
頼みどきは3つ — 入居前が最強
逆に「退去のため」のクリーニングは、次の節のとおり原則不要です。
- ①入居前(引越し搬入の前) — 家具がなく作業が速い・確実で、新生活を「プロ仕上げの状態」から始められます。中古購入・賃貸入居どちらでも満足度が高い定番です(入居前にやることリスト)
- ②年末の大掃除代わり — レンジフードと浴室だけプロに任せ、残りを家庭でやる分担が費用対効果の高い形。12月は繁忙期で予約が取りにくく割増もあるため、10〜11月の予約が賢いです
- ③売却の内覧前 — 水回りの清潔感は内覧の印象を大きく左右します。数万円のクリーニングは売却準備の投資として合理的です(売却の流れ)
賃貸の退去時 — 自費クリーニングは原則いらない
誤解が多いのがここです。国土交通省の原状回復ガイドラインでは、通常の使用による汚れ・経年変化の回復費用は貸主負担が原則。退去時に借主へ求められるのは、ゴミの撤去や掃き拭き・水回りの通常清掃レベルです。
借主がクリーニング費用を負担するのは、契約書に有効なクリーニング特約(負担の範囲・金額の目安が明示されている等)がある場合です。そしてその場合、自分で業者を入れても特約分の請求は消えないのが通常なので、自費クリーニングは二重払いになります。
- !!warn 退去前にやるべきは「プロを呼ぶ」ではなく「契約書のクリーニング特約と金額を確認」→「通常清掃を丁寧に」→「退去立会いで写真を残す」の順です(退去費用の相場と交渉)
- !!info 故意・過失の汚れ(タバコのヤニ・こぼして放置したシミ等)は借主負担になります。ここは特約の有無と関係ありません
業者選びと自分でやる範囲
水回りの汚れ・匂いの放置は設備の劣化や水漏れの発見遅れにもつながります(水漏れトラブルの対処)。「詰まってから」ではなく「戻せなくなる前」の予防的な利用が、結局いちばん安くつきます。
- 大手か個人か — 大手は料金明瞭・補償が整い、個人・地域業者は割安で融通が利く傾向。損害保険(物損時の補償)加入の有無は どちらでも確認
- 「詰め放題」型の格安広告に注意 — 範囲外の追加請求・強引な営業のトラブルは国民生活センターにも相談が寄せられています。作業範囲と総額を事前に書面で
- 自分でやる範囲の目安 — 日常の予防(入浴後の水切り・フィルター掃除・月1の排水口)は家庭で、「分解が必要な場所(レンジフード内部・エアコン内部)」と「リセットしたい頑固汚れ」はプロで、が費用対効果の良い分担です。エアコンはエアコンクリーニングの記事へ
よくある質問
- 水回りのハウスクリーニングはいくらくらいかかりますか?
- 単品なら浴室・キッチンが各1.2万〜2万円、レンジフード1万〜1.8万円、トイレ1万円前後が目安です。浴室・キッチン・レンジフード・トイレ・洗面をまとめた水回りセットは3万〜5.5万円程度で、単品合計より2〜3割安くなる設定が一般的です。繁忙期(12月・3月)は割増や予約困難があるため、時期をずらすと有利です。
- 賃貸の退去時にハウスクリーニング代は払わないといけませんか?
- 契約書次第です。国土交通省の原状回復ガイドラインでは通常の使用による汚れの回復は貸主負担が原則で、借主の義務は通常の清掃までです。ただし契約書に負担範囲や金額が明示されたクリーニング特約があれば、その支払いは有効とされるのが一般的です。特約がある場合に自費でプロを入れても特約分の請求は通常残るため、二重払いを避けるにはまず契約書の確認を。
- ハウスクリーニングはどのタイミングで頼むのがいいですか?
- 最もおすすめは入居前(引越しの搬入前)です。家具がない状態は作業が速く仕上がりも良いため、中古住宅の購入時や賃貸の新居で定番の使い方です。日常の維持では、家庭で戻せなくなりやすいレンジフードと浴室を年1回プロに任せる形が費用対効果に優れます。年末は繁忙期のため、10〜11月の予約が取りやすく価格面でも有利です。
理解度チェック
Q. 賃貸を退去するときは、借主が自費でプロのハウスクリーニングを入れてから明け渡すのが法律上の義務である。
答え: ❌ — 国土交通省の原状回復ガイドラインでは、通常の使用による汚れ・経年変化の回復は貸主負担が原則で、借主に求められるのは通常の清掃(ゴミ撤去・掃き拭き掃除・水回りの清掃程度)です。クリーニング費用を借主が負担するのは、契約書に金額の目安などが明示された有効なクリーニング特約がある場合です。特約があるなら自分で業者を入れても二重負担になるだけなので、契約書の確認が先です。