住宅ローンはネット銀行と対面銀行どっち?メリット・デメリットと向いている人
住宅ローンを借りる先は、大きく「ネット銀行」と「対面型(メガバンク・地方銀行・信用金庫)」に分かれます。金利の低さで注目されるネット銀行ですが、安さの裏には手続きの進めやすさや相談体制の違いがあり、誰にとってもネット銀行が最適とは限りません。
本記事では、両者を金利・手数料・団信・審査・サポート体制の観点で比較し、どんな人にどちらが向いているかを整理します。
ネット銀行と対面銀行の違い(比較表)
まず全体像を表で確認します。金融機関ごとに差はありますが、一般的な傾向は次のとおりです。
| 観点 | ネット銀行 | 対面銀行(メガ・地銀) |
|---|---|---|
| 金利 | 低め(業界最低水準を競う) | やや高めだが交渉余地があることも |
| 事務手数料 | 定率型(借入額×2.2%)が多い | 定率型と保証料型を選べることが多い |
| 団信 | 無料の疾病保障が手厚い傾向 | 一般団信中心。特約は上乗せ金利 |
| 審査スピード | 早いが自分で書類を揃える | 担当者が伴走。書類の案内が手厚い |
| 相談体制 | 電話・チャット中心 | 店舗で対面相談ができる |
| 向く人 | 自分で手続きを進められる人 | 対面で相談しながら進めたい人 |
事務手数料の型は総額に効く
ネット銀行に多い定率型の事務手数料は「借入額×2.2%(税込)」が一般的で、借入額が大きいほど負担が増えます。例えば借入3,000万円なら約66万円、4,000万円なら約88万円です。一方、定額型(3.3万円程度)を選べる対面銀行では、手数料そのものは小さく済みますが、その分「保証料」がかかる仕組みになっていることが多く、単純比較はできません。
「金利が一番低い銀行」が「総支払額が一番少ない銀行」とは限りません。金利・事務手数料・保証料・団信の上乗せをすべて足した総額で比較することが大切です。当サイトのシミュレーターは諸費用込みで試算できます。
ネット銀行のメリット・デメリット
自分で手続きを進められる人にとっては、コスト面の魅力が大きい選択肢です。
- メリット:金利が低め・無料の疾病保障(がん団信など)が手厚い・来店不要で手続きできる
- デメリット:書類の準備や記入を自分で進める必要がある・対面相談ができない・審査が機械的で個別事情を汲みにくいことがある
- 自営業・転職直後など個別事情がある人は、審査で不利になりやすく、対面銀行やフラット35のほうが通りやすい場合がある
対面銀行のメリット・デメリット
相談しながら進めたい人や、給与振込・取引実績がある人に向きます。
- メリット:担当者が書類や手続きを案内してくれる・給与振込や取引実績で金利優遇や交渉余地がある・個別事情を相談できる
- デメリット:金利はネット銀行よりやや高めの傾向・来店や書類のやり取りに時間がかかる
- 地方銀行・信用金庫は、地域の物件や自営業者の事情に理解があることも
結局どちらを選ぶべきか
コスト最優先で、書類準備や比較を自分で進められる会社員(給与所得者)なら、ネット銀行が有力です。一方、自営業・転職直後・団信の告知に不安があるなど個別事情がある人、対面で相談しながら進めたい人は、対面銀行やフラット35も含めて検討すると安心です。
どちらの場合も、必ず複数の金融機関に事前審査を出して条件を比較しましょう。同じ借入額でも、金利・手数料・団信の違いで総支払額は数十万〜数百万円変わります。比較の入口として、当サイトの銀行比較ページも参考にしてください。
よくある質問
- ネット銀行と対面銀行、どちらが得ですか?
- 金利だけならネット銀行が低めですが、事務手数料・保証料・団信の上乗せまで含めた総額で比べる必要があります。自分で手続きを進められる会社員はネット銀行でコストを抑えやすく、自営業や転職直後、対面相談を重視する人は対面銀行やフラット35が向くことがあります。複数行に事前審査を出して総額で比較してください。
- ネット銀行の審査は厳しいですか?
- 審査基準は金融機関ごとに異なりますが、ネット銀行は審査が機械的で、自営業・転職直後・変則的な収入といった個別事情を汲みにくい傾向があります。そうした事情がある場合は、対面銀行や、勤続年数を一律要件にしないフラット35も併せて検討すると通りやすくなることがあります。
- 対面銀行は金利交渉できますか?
- 金融機関や取引状況によりますが、給与振込・取引実績がある、他行のより低い金利の提示を示せる、といった場合に金利優遇の余地があることがあります。ネット銀行は基本的に一律金利で交渉余地は小さいため、交渉を活かしたいなら対面銀行が向きます。いずれにせよ複数行の比較が前提です。