住宅ローンはカードで払える?PayPay・楽天ポイントで住居費を下げるポイ活5選

この記事の要点

  • 住宅ローン本体のクレジットカード払いは原則不可(返済は口座振替)。「ローンでポイントを貯める」は基本的にできません
  • 一方、固定資産税のPayPay・楽天ペイ・d払い(請求書払いなら手数料なし)・火災保険料のカード払い・フラット35の楽天ポイント特典(最大15万円分)など、住居費まわりでポイントを取れる場所はあります
  • ただし優先順位が重要です。金利0.1%の差は3,000万円35年で総返済額 約59万円 — ポイ活の数千〜数万円より、ローン本体の条件のほうが桁違いに効きます

「毎月10万円以上払う住宅ローン、クレジットカードで払えたら毎月1,000ポイント以上貯まるのに」——誰もが一度は考えることですが、結論から言うと住宅ローンのカード払いは原則できません。返済は金融機関の口座からの自動引き落とし(口座振替)に限られています。

ただし、あきらめるのは早いです。住居費まわり全体を見渡すと、固定資産税・火災保険・引越し費用・フラット35の新しいポイント特典など、カードやスマホ決済・キャンペーンでポイントを取れる支払いが点在しています。年間で見れば数千〜数万円分になることもあります。

この記事では、住居費のどこでポイントが取れるか・取れないかを実計算と公式情報で整理します。あわせて「ポイ活より先にやるべきこと」も正直にお伝えします。

結論: ローン本体は不可。取れる場所はこの5つ

住宅ローンの毎月返済・ボーナス返済・繰り上げ返済は、いずれも口座振替や口座内での操作で行われ、クレジットカードを差し込む余地がありません。カード払いでポイントが貯まるのは住居費の「周辺」です。

住居費まわりのポイント獲得マップ(2026年8月時点)
支払いカード/Pay払いポイントの目安・注意
住宅ローン返済**不可**(口座振替のみ)
固定資産税・都市計画税可(カードは手数料約0.8%・PayPay/楽天ペイ等の請求書払いは手数料なし)還元率と手数料の損益分岐に注意(本文)
火災保険・地震保険料可(多くの保険会社)5年一括払いなら数万円の決済 → 還元率分が丸ごと取れる
フラット35の借入(2026年10月〜)特典制度フラットすまい・るポイントで**最大150,000円分**(要申請)
引越し・家具・家電購入時期をカードのキャンペーンに合わせる王道ポイ活

① 固定資産税のカード払い — 損益分岐は還元率0.8%

固定資産税は「地方税お支払サイト」経由でクレジットカード納付ができますが、システム利用料(手数料)が納付額1万円まで40円・以降1万円ごとに約82円(税込)かかります。実質約0.8%の手数料です。

つまりカードの還元率が0.8%を下回るなら現金納付より損です。還元率1.0%のカードで固定資産税15万円を払うと、獲得1,500円分−手数料約1,200円=正味は約300円。やる価値はありますが、劇的ではありません。

狙い目はむしろPayPay・楽天ペイ・d払い・au PAYなどスマホ決済の請求書払い(納付書のeL-QRをアプリで読み取り)です。これらはシステム利用料がかからないため、手数料ゼロで納付できます。さらに楽天ペイなら楽天ポイント、PayPayならPayPayポイント(残高)を税金の支払いに充当でき、貯めたポイントで固定資産税を払う——という使い方が住居費ポイ活の実質的な本命です(決済時のポイント付与の有無・条件は各社の改定が多いため、利用中のアプリで最新条件を確認してください)。

カード納付は領収証書が発行されない・納税証明の反映に時間がかかることがあります。住宅ローン控除の初年度確定申告などで納税証明が近々必要な場合は納付方法に注意してください。

② 火災保険・地震保険はカード払いできる

火災保険・地震保険の保険料は、多くの保険会社でクレジットカード払いが選べます。5年一括払いなら数万〜十数万円のまとまった決済になるため、還元率1%なら数百〜千円台のポイントが手数料なしで取れます。

保険は「ポイントが付くか」より補償内容と保険料そのものの比較のほうが桁違いに重要です。比較の考え方は火災保険の記事群を参照してください。

③ フラット35なら「フラットすまい・るポイント」(最大15万円分)

2026年10月1日以降にフラット35を借りる人は、住宅金融支援機構×楽天グループのフラットすまい・るポイントで、借入額に応じて2,000〜最大150,000円の楽天ポイントがもらえます(例: 借入2,000万〜4,000万円未満で50,000ポイント)。住居費まわりのポイントとしては現状最大級です。

自動付与ではなく借入日から6ヶ月以内の申請が必須、2026年度は予算上限で途中終了があり得る、などの条件があります。詳細はフラットすまい・るポイントの解説記事にまとめています。

④ 銀行の優遇プログラムは「改定が頻繁」前提で

三井住友銀行のOlive(Vポイントアッププログラム)のように、取引状況に応じてポイント還元が上がる銀行サービスもあります。ただしこの領域は対象取引・還元率の改定が非常に頻繁で、たとえば2026年8月時点のOliveの公式ページでは、住宅ローン契約は還元アップの対象に含まれていません。

「住宅ローンを組むとポイント優遇がある」という情報を見かけたら、契約前に必ずその銀行の最新の特典一覧で確認してください。過去の記事やまとめサイトの情報は古くなっていることが多い領域です。

銀行選びでポイント特典を考慮するのは最後の最後です。次の節のとおり、金利の差のほうが桁違いに大きいためです。

⑤ 大原則: ポイ活より金利0.1% — 桁がふたつ違う

ここまでの方法を全部積み上げても、年間で数千〜数万円分です。一方、住宅ローンの金利0.1%の差は、3,000万円35年(元利均等)で総返済額 約59万円の差になります(当サイトのシミュレーターと同じ計算式による実計算)。

つまり優先順位は、①ローン本体の金利・商品性の比較(固定・変動比較シミュレーターや銀行比較で)→ ②火災保険の適正化 → ③そのうえで、取れるポイントを取りこぼさない、の順です。ポイ活は「最後のひと絞り」であって、ローン選びの判断材料にしてはいけません。

なお、貯めたポイントで住宅ローンを直接返済することは基本的にできません。ポイ活の成果は生活費に充てて浮いた現金を繰り上げ返済の原資に回す、が現実的な使い方です。繰り上げ返済の損得は繰り上げ返済シミュレーターで確認できます。

よくある質問

住宅ローンをクレジットカードで払ってポイントを貯めることはできますか?
原則できません。住宅ローンの返済は金融機関の口座振替に限られており、クレジットカード払いを選べる住宅ローンは一般に提供されていません。ポイントを取れるのは固定資産税・火災保険料・引越し費用など住居費の周辺の支払いと、フラット35のポイント特典(フラットすまい・るポイント)などです。
固定資産税はクレジットカードで払うと得ですか?
カードの還元率次第です。地方税のカード納付には実質約0.8%のシステム利用料がかかるため、還元率0.8%以下のカードでは損になります。還元率1%でも15万円の納付で正味300円程度です。納付書のeL-QRをPayPay・楽天ペイ・d払いなどで読み取る請求書払いはシステム利用料がかからず、楽天ポイントやPayPay残高を支払いに充当することもできるため、多くの場合そちらが有利です(ポイント付与の条件は各社の最新情報を確認)。
Olive(三井住友銀行)で住宅ローンを組むとポイント還元が上がりますか?
2026年8月時点の公式ページでは、住宅ローン契約はOliveのVポイントアッププログラムの還元アップ対象に含まれていません。この領域は対象取引・還元率の改定が非常に頻繁なため、契約前に必ず銀行公式の最新の特典一覧を確認してください。いずれにせよ、ポイント特典より金利条件の比較を優先すべきです。
貯めたポイントで住宅ローンを返済できますか?
基本的にできません。住宅ローンの返済原資は口座の現金に限られます。現実的な活用は、ポイントを生活費(日用品・携帯料金など)に充てて浮いた現金を貯蓄や繰り上げ返済の原資に回す方法です。繰り上げ返済は住宅ローン控除の目減りや手数料も含めた正味で判断してください。

理解度チェック

Q. 住宅ローンの毎月返済は、クレジットカード払いにしてポイントを貯めることができる。

答え: ❌ — 住宅ローンの返済は金融機関の口座振替が原則で、クレジットカード払いは選べません(カードで払えるのは一部の家賃リフォームローン等です)。一方、固定資産税や火災保険料など住居費まわりにはカードやスマホ決済でポイントを取れる支払いがあります。

参考情報